神戸といえば1000万ドルの夜景といわれるように、夜景を見なければ、神戸を楽しんだことにはならないでしょう。街の明かりが夜の海ギリギリまでまたたき、宝石箱をひっくりかえしたかのような美しい光が広がります。
神戸は山が海の近くまでせり出しているので、少し山側に移動し、高いところから夜景を見ることができます。しかし、やっぱり山からの夜景といえば、六甲山の夜景でしょう。標高890メートルの高さから見る神戸の街は、まさに1000万ドルといえる美しさです。見晴らし台に登ると、大阪の港から、明石海峡大橋まで見渡せます。
また、若者なら一度はデートで訪れるという、ヴィーナスブリッジからの夜景も見ごたえがあります。ヴィーナスブリッジは諏訪山公園にある、8の字の形をした端で、金星台という展望台と広場を結んでいます。さらに、その近くにある麻耶山の展望台も有名な夜景スポットです。
神戸の夜景というと、このように山からの眺望が有名ですが、実は海からも美しい夜景が望めます。ポートアイランド、メリケンパーク、ハーバーランドから神戸の街と山を望むと、ビル群のネオンと、市章山と錨山にイルミネーションが見えます。日本には夜景で有名な都市がありますが、簡単に海から夜景が望めるのは神戸だけではないでしょうか。市章山も錨山も、その名の通り、それぞれ市章、錨型のイルミネーションがついています。このふたつのイルミネーションは、太陽と風の電力によってまかなわれています。昭和56年からクリーンエネルギーをとりいれ、神戸のシンボルマークとして輝いています。
また、メリケンパークからハーバーランドを望めば、港に沿ってハーバーランドのすべての建物や観覧車のイルミネーションが見えます。反対にハーバーランドからメリケンパークを望めば、神戸ポートタワーや船形のホテル、海洋博物館のイルミネーションが楽しめます。水面に映る、近未来的な夜景を楽しめるのも、神戸の魅力のひとつでしょう。
また神戸の夜景で忘れてならないのが、神戸ルミナリエです。1995年から、阪神・淡路大震災の犠牲者鎮魂と街の復興を願って、光のアートが街を彩ります。イタリアのアートディレクターと神戸在住の作品プロデューサーによる光の祭典は、毎年少しずつ意匠が変わり、神戸の街に希望をもたらします。毎年、開催時期の12月上旬から中旬は、神戸の街は祈りと光の街に変身します。この光のイベントは全国に広まり、各地で同じようなアートイルミネーションが楽しめるようになりました。神戸は今も文化発祥の地といえるでしょう。
